洋服は手放せる、記憶は残ってる

仕分けた洋服の中から、
バナナリパブリックの上着や、ZARAのコートなど、
「これは売れるかも」と思うものを選び、リユースショップへ持ち込んだ。

スカーフにはアイロンをかけ、スカートにも丁寧にアイロンをあてて、
それらをスーツケースに詰め込んで、歩いてお店まで向かった。


持ち込んだのは20点あまり。
結果は、191円

うーん、季節外れのものが多かったみたい。

正直、ちょっとがっかりだったけど、自分の手で捨てずらいので、

出せてよかった、このあと誰かが着てくれるかもしれないしね。


帰宅を急いで、午後は町内会の用事で外出。

用事を終えた帰り道、久しぶりに通る道に出た。
そこは、夫が体力を落としてから、よくふたりで散歩した道。

何か胸がぎゅっと詰まってしまって、涙が出そうだった。


いつも立ち寄っていたパン屋さんが2軒あって、1軒目に入ってパンを買い、
もう一軒のパン屋さんにもいってみたら
そこはすでに違うパン屋さんに変わっていて、
店の方に聞くと、「2年前に開店したんですよ」とのこと

――夫が亡くなってから、もう2年半以上たったんだな。
時の流れと、日々の生活の中に残る記憶。
そんなことを、静かに思い出した午後でした

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